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アンティーク辞典

か

片身替り(かたみがわり)

技巧であれ偶然であれ、半身の調子を異にする陶磁器のこと。
元来は高取の茶碗などで、半身に白釉をかけ、もう半身に茶釉をかけたものや、焼成の不具合で半身の調子の異なった器を差します。






カップ アンド ソーサー(cup and saucer)

受け皿のないカップと区別する意味で、受け皿とセットになったものの総称です。ソーサーをプレート(plate)と言い換える場合もあります。

関連項目→トリオコーヒー・カップ



窯疵(かまきず)

完成後にできた人為的な疵でなく、窯の中で焼成中にできた疵のこと。
和骨董では景色として楽しむ場合もありますが、西洋骨董ではやはり瑕疵といえるでしょう。
ただし、後代にできてしまった疵よりはマイナス的でないということは言えると思います。

カラーフィル

色合わせしたパテを欠損箇所に充填し、欠損箇所をオリジナルに極めて近い色に修復する技法です。
器のオリジナル部分を最大限に生かせる、オリジナルの風合いをそのまま復元できるといったメリットがあります。
ただし、美術品や歴史上意義のある製品を修復する方法で、合成樹脂を使用するため、熱いものを盛ると環境ホルモンが滲出する恐れがありますので、実用には適しません。

貫入(かんにゅう)

ニュー(ひび)が釉薬上にとどまり、胎土には影響がないこと。

き

キダリン(kidaline)

キッドボディに対して、オイルクロス製のボディを「模造皮革」としてこのように呼ぶことがあります。

関連項目→キッドボディコンポジション






キッドボディ(kid body)

人形のボディのうち、子ヤギの皮で作られたもの。
木のボディに貼ったり、中におがくずなどを詰めたりします。

関連項目→キダリンコンポジション

金継ぎ(きんつぎ)

「金繕い」「金直し」ともいい、
割れた部分を継ぎ、欠けた部分を成形し、その部分に金や銀の化粧を施し、器を修繕する日本の伝統的な技法です。
材料が漆であるため、直した器は漆器と同じ扱いが要求されますが、実際に使用することができます。



金盛り

薄い盛り上げの下地の上に、金液(または水金)と呼ばれる金の化合物を筆で塗り、その後に焼成することによって金で盛り上げたように見せる技法です。品のある輝きを広く配することによって、豪華さを醸し出す特徴的な技法の一つです。

く

グーグリー・アイ(googly eyes)

人形の目でくりくりした横目のものをいい、アーモンド・マルセルなどが有名です。
語源は赤ちゃんの見開いた目を指す「グー・グー・アイ(goo goo eyes)」からきたという説、目の動きからクリケットの「グーグリー(googly)」という技から出たという説などがあります。
オールドノリタケでも、くりっとした横目のデザインはグーグリー・アイと呼ばれることがあります。
また、ベティ・ブープや、プラスチック製で中の黒目が自由に動く目(「セサミ・ストリート」のクッキー・モンスターなど)もグーグリー・アイと呼ばれます。

クラテル(krater)

ギリシャ壺の一種で、幅広で口が更に大きく広がっており、両手がついたもの。

関連項目→アーン



け

こ

コーヒー・カップ(coffee cup)

コーヒー用のカップで、形状は様々ですが、直径より高さが高いのが特徴です。
円筒形のものをコーヒー・カン(coffee can)と呼んで区別する場合があります。
小ぶりのものはデミタス・カップ(demitasse cup)といいます。

関連項目→トリオ
カップ アンド ソーサー

呉須(ごす)

染付に使用したコバルト化合物のこと。コバルトを主成分とする天然の鉱物をさします。

関連項目→ベロ藍

コバルト(cobalt)

顔料にコバルト(酸化コバルト)を用いて瑠璃色(濃紺)を出す技法で、金彩や金点盛り、印画紙によるポートレートなどと併用された製品が見られます。18世紀初頭にマイセンが製陶用の酸化コバルトを開発し、それが明治期に日本に渡ってそれまでの呉須(天然コバルト)に取って代わり、量産が可能となりました。


関連項目→呉須(ごす)ベロ藍
コラーレン(コラリン)(Coralene)

陶磁器の生地にグラデーションを施した後、泥状の焼付剤を塗布し、乾燥前に細かいガラス玉(ビーズ)を撒いて焼成する技法です。
図柄はアールヌーボー調の草花が主流です。
横浜市山下町に日本支店を持っていたA.A.ヴァンタイン商会(本社はニューヨーク市ブロードウェイ)が1907年(明治40年)に日本で特許を出願して、1909年(明治42年)に特許となっています(第16137号、「陶磁器類ニ硝子玉ヲ密集シテ焼附クル方法」)。
いわゆるNIPPONものの一種ですが、オールドノリタケではありません。

コンポジション(composition)

人形のボディのうち、おがくずなどをにかわなどで固めたもの。
型に入れての大量生産が可能なため、それまでの木製のボディに代わり、べべタイプの人形の大量生産に寄与しました。
関節部分はソケット式またはボールジョイント式となっています。

関連項目→キッドボディキダリン