オールドノリタケとウィローパターン(5) その後のシノワズリ
オールドノリタケのマルキ印(1910年(明治43年)〜使用)の製品によって
全く形を変えられたウィローパターンは
その後、シノワズリ(中国趣味)と呼ばれる一群の製品に受け継がれていきますが、
図柄はさらにヴァリエーションを増していきます。

この写真は、ノリタケ・アールデコ研究の第一人者
David Spain氏の著書に掲載されている
ラスター彩のシノワズリの製品です。

柳の木は復活していますが
いみじくもSpain氏が部分写真を撮影しているように、
図柄の主体は華美な楼閣に置かれ、
物語の主人公の化身である鳥は足の長い鷺のような形になってしまい、
色彩から見ても、すっかり添景になっています。

こちらは、通称「Pagoda(東洋風の塔)」と呼ばれる製品の一種です。
ここでは図柄をさらに変形させ、位置を大幅に移動しています。
このように、オールドノリタケによって一幅の風景画と化したウィローパターンは
さらに形を変えながら、アールデコ製品にも受け継がれています。
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