フライング・スワン
オールドノリタケの「フライング・スワン」と呼ばれるモチーフの
ドレッサートレーが入荷しました。
秋の下草に金色の女郎花、群れをなして飛ぶ白鳥を描いた美しい図柄です。
このモチーフは人気があったらしく、さまざまな製品に見られます。
いかにも日本人好みのこのモチーフ、ノリタケオリジナルではなく、
ロイヤル・ウースター(Royal Worcester)の画工
チャールズ・ボルドウィン(Charles Baldwyn)の作品を
模倣したものといわれています。
そっくりですが、ボルドウィンの作品には必ずサインがあるそうです。
ボルドウィンのフライング・スワンのデザインは、ヨーロッパのみでなく
アメリカや日本で模倣されました。
他社の模造品との混同を恐れたロイヤル・ウースターは
1898年にこのデザインを意匠登録しています。
日本では商標登録といわれていますが、ロイヤル・ウースター陶磁器博物館に
確認したところ、意匠とのことでした。
ノリタケが今でいう「通常使用権」のような契約を
ロイヤル・ウースターとの間で締結したかどうかはわかりません。
現在より権利関係がのんびりしていたことは確かなようです。 |