オールドノリタケに、盛り上げの白鷺の花瓶がある。 鷺が一羽のものと二羽のものがあり、派手さはないが、非常に美しい製品である。
あるとき、東京国立近代美術館所蔵の、井出岳水という人の版画をネットで見て驚いた。 「白鷺(雨)」か「白鷺(雪)」のどちらかを見たのだが、ノリタケの花瓶とまったく同じ構図なのである。 一方が同じなのだから、他方も同じではないかと想像できる。
井出岳水の経歴について詳しいことは寡聞にして知らないが、大正〜昭和の日本画家(1899〜1978)である。 ノリタケの花瓶の裏印はM-NIPPON印(1911年より使用)だから、時代的には重なることになる。
ノリタケの花瓶のデザインを岳水がしたのか、ノリタケが岳水を模倣したのか(ノリタケ製品はさまざまな絵やポスターを模倣したデザインが見られる)。あるいは共通に参考にした元絵があるのか。
ご存じの方がいらしたら、ぜひご教示いただきたい。