オールドノリタケ&アンティークガラス専門店 SIR JAPAN

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オールドノリタケと植物

 オールドノリタケのデザインの種類には、圧倒的に動物より植物が多いと思う。なるべく正しい説明をしたいので、描いてある植物名も正確に説明するよう心がけている。家庭の庭で育てるような植物ならだいたいわかるが、あまり見ないものは植物図鑑を調べなくてはならない。我が家には専門的な図鑑はないが、インターネットで大学の研究室や植物園のページを閲覧できるので大助かりである。

 これは調べなくても立葵だとわかる。家庭の庭先などでよくみる植物だ。

 下のボールに描いてあるのはどう見てもカラスウリだが、「果実」などと説明を付けたら興ざめである。

 先日、このような盛り上げの製品が入荷した。

 花も葉も実もどう見てもホップにしか見えないのに、なぜ通称を「パインコーン(松かさ)」というのか分からない。だいいち、松は針葉樹なのに描かれている植物は広葉樹なのである。どうしてこんな間違いが起こってしまったのか分からないが、多分最初に見た人が安直に名前をつけてしまったにちがいないのだ。

     ホップ

 私が「花」とか「草花」とか言って逃げてしまうときは、
  1.どんなに調べてもわからないとき
  2.図案化された想像上の草花のとき
  3.「説明にはちょっと……」と思われる花の名前のとき
だ。いくら分かっていても、説明に「ヘクソカズラ」とか「オオイヌノフグリ」とか書くのはちょっと気が引けるので。

  

ヘクソカズラ

オオイヌノフグリ

   

 先だって、バラのデザインの製品をコレクションしておられるお客さまに一重の野バラを描いた製品をご紹介したところ「ほんとうにバラでしょうか」というお尋ねがあった。野バラはいわゆる八重高芯のバラと全く見かけが違う、ちょっとハマナスに似た花である(ハマナスはバラ科なので当然だが)。実際に野生の野イバラを見たこともあったので、ご説明してご納得いただいたが、「業者は広範な基礎知識がなければ」と再認識したことであった。

 オールドノリタケは決まったパターン名が少なく、またデザインが豊富でひとくくりにできない分、これからも正確な説明を心がけたいと思っている。