アンティークの器を使う数日前、「骨董の修復」と題した文の中で、「アンティークの器は現在のように規格があるわけではないから、修復をしない完品の状態で使っても重金属の滲出などに気を遣わなくてはならない」と書いた。 昨日、「NORITAKE NEWS」の最新刊(2005年12月号)が届いたのだが、タイムリーなことに、【1920年代のノリタケのファンシーウェアに熱い食べ物を盛っても安全か】という鈴木啓志氏の一文が掲載されていたので、要旨をお伝えしたい。(ちなみに、ファンシーウェアとは機械による大量生産が可能な花瓶、花生け、鉢などを中心とした製品のことで、その中でも1920年代というとラスター彩を中心としたアールデコの製品を指すと思われる。) ノリタケ製品には世界の多くと同様に、釉薬と顔料(色によっては)の双方に鉛が使用されているが、 雑誌の「お宅拝見」のコーナーなどでラスター彩のティーセットをしつらえた食卓風景を見ることがあるが、実際に使ったら人体に有害である。ラスター彩の製品はかわいいので正しく使えば食卓のアクセントとして最適である。汁物でなく、いわゆる乾き物や個別包装のお菓子などを、ナプキンや懐紙を使ってしつらえることをお勧めする。 |